■花粉症の方へのフラワーギフトは注意が必要

花粉症は、花粉が原因でアレルギーを起こし、くしゃみや鼻水、鼻づまりが止まらなくなる病気です。毎年、スギ花粉がたくさん飛ぶ春先に悩まされる人が大勢います。他にもシラカバやブタクサ、イネ科の植物が有名ですが、フラワーギフトに欠かせないバラなどの花でも花粉症になる人がいます。

花粉は鼻だけでなく、皮膚や粘膜にも刺激を与えます。うっかり花に近づくと、喉が痛くなったり、顔がかゆくなったりする場合もあります。スギ花粉のように季節性の花粉症なら、事前に治療することで症状を抑えられますが、思いがけずにフラワーギフトをもらうと何の対策も打てません。

せっかくのフラワーギフトですから、喜んで受け取ってもらいたいものです。そこで花粉症の人には、生花の代わりにプリザーブドフラワーを贈る方法があります。

■プリザーブドフラワーには花粉がない

プリザーブドフラワーは、生花から水分を抜いて、アルコールが原料の保存液を吸わせたものです。水やりが不要で、自由に色をつけられ、長持ちするというメリットがあります。さらに作る過程で花粉や匂いが取り除かれるので、花粉症の人にも安心して贈れます。それでいて見た目や質感は、生花とほとんど変わりがないのがプリザーブドフラワーの持ち味です。

プリザーブドフラワーは、その性質から様々な形のギフトに加工できます。花器にあしらうだけでなく、ボックスに詰めたり、フレームに飾ったりすることも可能です。もちろんブーケも作ることができます。ウェディングやパーティーにはブーケのギフトが欠かせません。プリザーブドフラワーなら、渡す側も受け取る側も、花粉症を気にしなくて済むでしょう。

■プリザーブドフラワーを贈ると喜ばれるケース

花粉症以外にも、花粉の無いプリザーブドフラワーを贈った方が喜ばれる場合もあります。例えば「開店祝い」です。食べ物を扱う店や医療機関など、衛生面で気を遣うところは、花粉が無かったり、少なかったりするのが理想です。胡蝶蘭に人気があつまるのは、花粉が少なく、手入れが簡単だからです。

プリザーブドフラワーなら花粉が無い上に、匂いも無く、土もいらず、水やりも不要です。掃除の手間も省くことができます。手入れに時間をかけられないオフィスや、お見舞い用にも向いています。花の香に誘われて虫が寄り付く心配もありません。

最近は、好みよりも花粉の少なさで花を選ぶ人が増えています。迷った時はプリザーブドフラワーから選ぶと、花粉の問題をクリアしつつ、相手の好きな花を選べるでしょう。バラやカーネーション、ガーベラなど、見た目が華やかな花のギフトも花粉症の人に安心して贈れます。